3月21日から25日に香港で開催される「Art Central 2017」において『渡邊 恂三 展』を開催致します。
Shunpudo Gallery will be exhibiting “Junzo WATANABE” at Art Central in Hong Kong , from March 21 to March 25.
Art Central 2017
■会期(General admission):3/21(Tue.)-3/25(Sat.)
■時間(Show time):3/20(mon) 2pm – 9pm (by invitation only)
- 3/21 (tue) 12 noon ‐ 5 pm
- 3/22 (wed) 12 noon – 5 pm
- 3/23 (thu) 12 noon – 9 pm
- 3/24 (fri) 12 noon – 7 pm
- 3/25 (sat) 11 am – 7 pm
■春風洞画廊のブース(Booth Number):No. A2
■展示(Exhibition):渡邊 恂三 展 “Junzo WATANABE “
■会場(Venue):Central Habourfront Event Space
■ 住所(Address):9 Lung Wo Road Central, Hong Kong
![](https://shunpudo.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2017/01/cc740fb7ba81488b3ae5062c86495880-831x1024.jpg)
渡邊恂三とは?
『戦後現代美術の旗手(ホープ)-新表現を求めて』
![](https://shunpudo.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2017/01/921e807aab5060fba19f2239110eb39d-1024x688.jpg)
第二次世界大戦の後、日本には西欧の思想・文化が怒涛のように押しよせた。 焼け野原となった焦土のなかで、それでも全体主義から解放された日本人は 自分の生きていく道をマルキシズムに、哲学に、歌舞伎に、伝統芸能に、そして芸術に求めた。 1933年生まれの渡辺恂三も自分の生きる道を求めて社会運動に参加していたが、 やがて集団で行動する人間たちに恐怖を覚え、個に生きるべく絵描きの道をこころざす。 この時の経験が群像としての人間を描く作家として、後々まで彼を運命づけることになる。 東京芸術大学の在学中より作品を発表し、彼の作風はアンフォルメル、シミ派、マチエール派、行為芸術、シュールリアリズム、マニエリスム、表現派など、種々に呼称されたが 結局どのカテゴリーにも属さない彼独自のものであった。 1969年、文化庁芸術家在外研究員として渡仏、その後1981年までの10年間をパリで制作を発表、 「メトロ」などの特異な人物表現で彼の様式は一気に花開いた。
2013年に79歳の生涯を閉じた渡辺恂三は、改めて彼の才能と独自性を再評価すべく新たな検証が始まっている。この作家は、世界大戦後の新しい才能を求める新時代のホープとして、世界のどのイズムにも属さない日本人の画家ならではの画風を構築し、独特な足跡を残した。さて何と呼ぶべきか。彼の深い内面性から仮に日本が生んだ、誰の亜流でもない新表現派と言っておこう。未だに未評価のこの作家の各時代の代表作を展示し、彼のオリジナリティーを紹介すると共に、世界美術史のなかでの位置づけを期待している。
2017年 春風洞画廊 横井 彬
作品 画像 Artworks
Shunpudo gallery at Art Central 2017 -Artsy
渡邊 恂三 Profile
![](https://shunpudo.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2017/01/jyunzo1-1024x853.jpg)
- 1933年 東京生まれ
- 1957年 東京藝術大学美術学部油画科卒業
- 1964年 現代美術の動向展(京都国立近代美術館)
- 1969年 国際青年美術家展 ストラレム優秀賞1席 文化庁芸術家在外研修員として渡仏(~’70)’72再渡仏(~’81)
- 1974年 カーニュ・シュル・メール国際絵画展(フランス)
- 1976年 個展(ギャルリー・ランベール/パリ) 個展(ギャラリーK/ストックホルム) サロン・コンパレゾン(’78、’80/パリ) カンヌ国際版画ビエンナーレ リト部門第1位賞受賞
- 1977年 リュブリアナ国際版画ビエンナーレ(ユーゴスラビア) サロン・ド・メ(’79/パリ)
- 1981年 サロン・ナショナル・デ・ボザール(パリ)
- 1985年 具象絵画ビエンナーレ(’87、’89) 京都市立芸術大学美術学部教授就任(~’99)
- 1986年 渡邊恂三の世界展(池田20世紀美術館)
- 1990年 メリニャック・ビエンナーレ(フランス)
- 1992年 埼玉県立近代美術館10周年記念展「アダムとイヴ」
- 1998年 京都府文化賞功労賞受賞 京都市立芸術大学退官記念展(同学資料館&京都市立四条ギャラリー・京都)
- 2001年 京都美術文化賞受賞
- 2004年 京都市文化功労者顕彰
- 2008年 個展(阪急百貨店うめだ本店)
- 2011年 渡邊恂三展(東京アートフェア/春風洞画廊)
- 2013年 8月12日逝去
パブリックコレクション
東京都現代美術館 ストライプハウス美術館 ほか